「ロマン溢れる七島」をめぐる
安芸津町にある7つの島をご紹介します。
藍之島(あいのしま)
江戸時代には、家は一軒でしたが、その後人口が増え、大正5年には,10数戸となり、明治中ごろから大正期には三津小学校の分教室が置かれていました。観光開発のため島全体が企業に売却され、現在は無人状態です。島の北側に光海神社と大元神社が隣り合って鎮座しています。
龍王島(りゅうおうじま)
地元では、「桃島」とも呼ばれています。現在は、無人島ですが、昭和の初めには、家が4軒10人くらいの人が住み、桃などの果樹栽培がおこなわれていました。平成9年、全島が「龍王島自然体験村」となり、夏には多く人が訪れ、キャンプ・海水浴・魚釣りを楽しんでいます。
大芝島(おおしばじま)
安芸津町内7島の中で唯一人が住む周囲6Kmの島です。土日の午前中には朝市が開かれ、季節の野菜・果物(びわ・みかん等)が販売されています。平成9年総延長470mの斜張橋が完成し、本土と陸続きになりました。
小芝島(こしばじま)
東広島市唯一の国立公園に指定されており、 潮が引いた時に大芝島の上から眺めるとハートの形に見えることからハート島と呼ばれるようになりました。
鼻繰島(はなぐりじま)
島の上部は平坦な所もあります。かっては、キャンプ場としても利用されたこともあり、秋には松茸も生えていたそうです。
ホボロ島
古くは、隣の鼻繰島と同じ大きさでしたが、明治16(1883)年に二つに裂けて崩れたという記録もあり、その頃を境に小さくなったのではないかと考えられます。岩質がもろく、「ナナツバコツブムシ」にも侵蝕されており、いずれ消滅の運命にあります。
唐船島(とうせんじま)
細長い船の形をしており、中国の船に似ていたので唐船島と名づけたものでしょう。200年前ごろには周囲3町余ありましたが、ホボロ島と同じ地質なので、同じような運命をたどるのではないかと思われます。